2017年6月20日火曜日

失言

営業のいろはを習い
それなりに人前で話せるようになった頃

正直すぎる発言が
どんなに自分を苦しめるのか
思い知らされたことがあるんです 

当時、勤めていた会社は
業界の中でも大手だったもんで
お客様は、新人の営業マンにも関わらず
頻繁にお伺いしても門前払いをすることもなく
対応していただいていたんですね

そして
ある日のことです
いつものようにお伺いしましたら
たまたま、その日は社長がおられて
ご挨拶することになったんですね

そりゃ
新人の頃の話ですから
お会いできるだけで舞い上がっちゃいましてね
いろんな話を自慢げにやったわけです

話が盛り上がってきたところで
コーヒーが運ばれてきましてね
ちょっとした間が生まれたんです・・・

この微妙なタイミングで
社長がひと言おっしゃったんです

「会社の業績は順調ですか?」ってね

こちらとしては
話が中断され、沈黙が生まれたこともあって
再度、空気を温めようという思いから

「今期は過去最高の利益を上げられそうです」と
バカ正直に回答しちゃったんです・・・

当時、働いている会社は
上場していませんでしたので
数字について説明する材料はなかったですのに

・・・ポロっと口を滑らせたわけです

そうしましたら、流石ですね

「儲かっているなら少し安くしてよね」って
突っ込まれてしまったんです

・・・やっちまったって思っても
取り返しが付きませんでね

後日
改めて値引きについて
上司と打ち合わせに上がることになったわけです

上司からはひどく怒られましてね
「不用意な発言でした、申し訳ありません」と
何度も頭を下げて謝ることになったわけです

いやね
この失言のお陰で

ビジネスは、正直であるべきだけれども
ビジネスでは、正直すぎる発言は厳禁だ
ということを学んだわけです

・・・忘れられないエピソードのひとつです

じゃぁ
改めて、いまのわたしが、あの場面で
「オタクの会社儲かってる?」って聞かれたら
なんて応えるでしょう?

多分・・・

「ボチボチですわ」でしょうかね
煙に巻くっていうやつです

でもね
若い奴が、こんな発言をしたら
生意気だと思われちゃうでしょうから

・・・同じ失敗をしちゃうでしょうね、ハハハ