会社の大失敗は経営者が凄いほど起こりやすい その1
いろいろな苦難を乗り越えて やっとこさ会社が軌道に乗り
経営者自身が「私は経営者としてなかなかなもんや」と
思いますとね 途端に目の前に破綻へと通ずるトラップが
口を大きく開けてまっているものです。
まず最初に 陥るトラップは
自社は業界に対して多大な影響力を持っているのだと
勝手に思い込んでしまい 経営者として一番大切な
経済環境の微妙な変化に対して鈍感になってしまうのです。
経営者が辣腕を振るって 自社に対する管理能力が
強くなること自体は決して悪いことではないのですが
その認識が強くなり過ぎますと やがて経営者自身が
事業環境を作り出せるかのように錯覚をしてしまい
結果的に外部環境の変化に気付いても
「私の実力をもってすれば
この程度の環境変化ならば何とかできる」と思い込んでしまい
変化への対応が遅れてしまうものなのです。
経営者というのは お金や権力 名誉に
流されるようではアカンようですね。
やはり「ホンマニ仕事が好っきやねん」と素直に言える
仕事バカでないと この変化の早い環境下で
経営者として生き残るのは難しいように思います。
会社の大失敗は経営者が凄いほど起こりやすい その2
会社と自分との区別が出来なくなってしまう
経営者というのは 気を付けていないと
会社と自分がどこかで一緒になってしまうのです。
経営者に成り立てのころは
誰でも 緊張していますからね
キチンと自制が効いているものですけど
それが 何年も続くといつの間にか
「会社を大きくなったのは 俺のお陰だ
会社のお金で欲しいものを買って何が悪い」と
なっちゃうんですね。
急に外車に乗るようになったり
服装が派手になったり
毎日のように飲み歩いたりするようになると
会社全体のモチベーションは アッという間に下がってしまいます。
それは いつの間にか業績に悪影響を及ぼし
社員が会社から離れていってしまうんですね。
経営者というのは
売上が上がったくれいで はしゃいでしまうような
肝っ玉の小さいことではあきませんね。
会社の大失敗は経営者が凄いほど起こりやすい その3
困難な課題に対して
迅速かつ決然と対応することで優秀さを演出してしまう。
営業成績が良くなり
少しお金回りが良くなると
経営者というものは
早い決断を求められるものですが
早い決断という行為そのものが
ひとつのパフォーマンスになってしまい
演じている内に リスクに対する防御が甘くなってしまうものです。
大体 矢継ぎ早に決断を下している経営者は
自分の姿に酔っているわけですから
大失敗をしでかすのも時間の問題です。
いかに有能な経営者だとしても
ひとりで全てを掌握することは出来ません。
なのにこのような経営者というのは
部下の前で「知らない」とは言えないんです。
この世は シロとクロと
その中間色の3つに別れる筈なんですが
シロとクロをだけで 他を排除してしまうということは
極めて危険な兆候ですね。
会社の大失敗は経営者が凄いほど起こりやすい その4
自分の脅威となる人間を排除してしまう
自分より優秀かもしれない
自分より人望が厚いかもしれない
自分より人間力がありそうだ
将来 自分の脅威となって私を弾劾するかもしれない
ならば 鬱陶しい奴を遠ざけてしまえ ・・・
こんな思考のプロセスになってしまうのが
実は優秀な経営者ほど こうなりやすいと思うのです。
その実例は 行政府のリーダーと言われる人達がそうですもんね。
自分の取り巻きを イエスマンで固めると
例外なく 組織の破綻に向かって大暴走が始まります。
いまの日本という国全体がそんな状況にあるのかもしれませんね。
暴走列車を止めようと思えば
生易しい処置では止まらないと思うのですが
列車に乗っている私達は 揺れが激しくなった列車の文句を言い
列車の走っている先のレールが残り少ないと分かっている政府は
いまだに 列車の乗り心地について議論しているわけです。
なんと恐ろしいことでしょう。
会社の大失敗は経営者が凄いほど起こりやすい その5
会社のイメージ作りに飛び回るスポークスマンになってしまう
会社のイメージをアップするためといいながら
いろんな委員会に出席するし
地域の集まりには必ず出てゆくし
選挙となると応援する議員の支援に奔走する。
テレビの取材を受けたがるし
コマーシャルにも出たがる。
会社本来の付加価値を情報配信するというよりも
会社のイメージを作りあげることにパワーが注がれてしまうと
現実とイメージとの整合性が取れなくなったとき
躊躇なく粉飾に手を染めてしまうということになるわけです。
最近の大手企業の粉飾事件は
経営者に根付く企業イメージは作り上げるモノという
思い込みから発したものですよね。
企業の扱っている商品やサービス
そこで働く社員の方々の仕事に対する真摯な態度から
企業イメージって出来上がるものだということを
忘れてはなりませぬな。
電気を供給してやっているという態度を取られたら
・・・消費者はカチンと来るって分からなくなるんですよ。
ホンマニにね
会社の大失敗は経営者が凄いほど起こりやすい その6
リスクの臭いを感じなくなる
事業がうまく軌道に乗ってくると
思い出すだけで頭を抱えてしまうような過去の失敗が
いつの間にか甘い香りに変わってしまうものです。
そうしますと
目の前に とんでもないトラブルが発生していても
想定外のことだから この場さえ乗り切れば
何ら問題ないと勝手に思い込んでしまうんですね。
そうなんです
昔の嫌なことが 甘美なものに変わってしまうと
立ち止まって考えるとか
一旦引き返すとか
少し見方を換えてみるとかといった
軌道修正が一切出来なくなってしまうのです。
小さなトラブルが
大きなトラブルへとあっという間に化けてしまうのは
今回の原発事故で嫌という程 見せ付けられましたもんね。
人の意見に 素直に耳を傾けることが出来るかどうかが
どこまで自分が危なくなっているかを知る
ひとつのリトマス試験紙になるような気がしています。
会社の大失敗は経営者が凄いほど起こりやすい その7
どうしても成功体験が邪魔をする
優秀な経営者ほど
自分の成功体験に呪縛されてしまっているものです。
せっかくの部下からの企画に対して
「お前ごとき若造が何を知っている
ワシの提案するなんざ100年早い」などと恫喝してしまったり
「オレだったらな もうとっくにやっておるわ
なぜ お前はやらん」と自分の若い頃と照らし合わせて
文句を言ってしまったり
「どけ オレがやる」ととうとう最後は
自分で全部やろうとしたりしてしまいます。
経営者といえども
若い頃 先輩達に守られながら無茶をしたから
いろんなチャレンジが出来たわけで
最初からいまのようなベテランであったわけではありません。
経営者というのは
失敗をしながら 少しずつ成長する社員達を
頼もしいと思えるだけの度胸が必要だと思うのです。
もし 自分のことを優秀な経営者だと思っておられるなら
鏡の前で ジックリと自分の顔をご覧になって下さい。
目の前に傲慢で嫌味な奴が
こっちを見ながら立っていませんか。
「お前な このままじゃ近い将来破綻するぞ!」って言ってません?
クワバラクワバラ
素直な気持ちで 身内を 社員を 取引先を 友人を
そして自分を見るように致しましょう。
面接
企業にとって
就活に伴う面接というのは神経を使う仕事のひとつですね。
最近はどんな面接をされているんでしょうか
私が面接官をしいた頃は
若い人の前で話をするのが恥ずかしくてね
喋って欲しい項目を書いたメモ用紙を用意しておいて
「では これに沿ってお話を聞かせて下さい」
なんてやっていました。
何を書いていたかといいますと 5つなんです
①自己紹介
②これまでやってきたこと
③いまこだわっていること
④これからやってみようと思っていること
⑤中学生が簡単に解けそうな数学の図形問題ひとつ
当社のどこに興味がありますかとか
どんな仕事がしたいですかといった
就活対策のハウツー本に書かれているような基本的な質問は
一切せずに こんな概念的なお話しかお願いしなかったんです。
これで充分じゃないかと思っておりました。
ただ簡単な数学の図形問題を解いてもらうときは
ホワイトボードを使って解説しながら解いてもらうように
してましたから ここで 準備をしていない質問に対して
どのような対応が出来るのかといった
人間力を試していたのかもしれません。
最近の面接ってどんなんでしょうかね
ちょっと覗いてみたいような気がします。
初心を忘れずに
この歳になると 少し知惠がついてしますからね
何か新しいことを始めなきゃいけないとなると
もの凄く沢山のうますゆかない言い訳をしますし
もの凄く沢山の失敗したときのリスクを言いますし
もの凄く沢山の沈黙の時間を使うことになってしまいます。
それでも 新しいことを始めることになったら
自分に用意された時間は残り少ないことを知っていますから
今度は 少しでも早く実績を上げようと焦るわけですね。
ビジネスという奴は立ち上げるときは
結構謙虚な気持ちでモノごとを捉えることが出来ますし
新しいビジネスを世の中に広げようとしているときの苦労は
少々のことは乗り越えられるものですが
いざ ビジネスが軌道に乗りますと
それまで応援していただいた人達のご恩を忘れてしまって
振り返ることなく突っ走ってしまおうとしてしまうです。
良く 驕り高ぶる自分を戒めるために
初心忘るべからずと言われます。
ただ ビジネスの場合
少し違ったモノなのかもしれないと思っています。
自分達がこれは行けると思って創造した
ビジネスモデルであっても世の中に知れ渡るまでは
単なる自己満足でしかないんだと分かったときの絶望感は
半端なものではありません。
毎日が不安で仕方ないわけですが
これを乗り越えるからこそ 起業家と言えるわけですね。
たからこそ 絶望の淵をウロウロしているとき
初めて声を掛けて下さったお客様の有り難さというのは
なかなか言葉では表現出来ないものなのです。
でもね この感動をすぐに忘れてしまうんですね。
ビジネスが軌道に乗ると もう過去は振り返らないなんてね。
世の中に 自分達のことを知ってもらいたいと思う
謙虚な気持ちこそ忘れてはならない
大切な初心のような気がするんですよね。
そうかもしれない
私達は歴史から学ぼうと
織田信長 豊臣秀吉 徳川家康の本をたくさん読むわけですが
考えてみますと 読まれている方の中で
果たして何人の方が 学んだことを
実践されることになるんでしょうか?
できれば
毎日 楽しく過ごせて
毎日 美味しいモノが食べられて
毎日 素敵な恋人と一緒にられて
その上 仕事は
楽で 責任取らなくて良くて 社内も居心地が良ければそれでいい
お金は ボチボチで良くて 大金持ちになりたいとは思っていない
そんな あまり表に出ない
どちらかと言えば影の力持ち的な人生を送りたいと
考えている人の方が多いような気がするわけです。
でもね運命というか 神の悪戯というか
気が付いたら いつの間にか大勢の人の前に立っている
自分がいるときというのがあるわけです。
自分が望んで その場にいるのか
周りが自分を押したのか
それとも 事故なのか
とにかく 気が付いたら
「私がやればいいんでしょう!」と腹を括るときがあるんですね。
心のどこかではこんな筈ではなかった ・・・ と
後悔しても遅くてね もう 突き進むしかないんですな。
そんな時の準備のために
歴史を学んでいると考えると
まぁ~ その通りということになりますわな。