思いません?
頭にこびりついて離れないことって
良いこと、楽しいことじゃなくって
辛かったこと、悲しかったことだってね
上司に怒鳴られたりだとか
お客に罵倒されたりだとか
友人に騙されたりだとかね
悪い出来事という奴は
何度も何度も思い出しては
自分を追い詰めるんですな
そして
ついつい口から漏れちまうわけです
「コンチクショー!」とか
「バッキャロー!」とか
「チェッ!」とかね
辛いことを思い出しているときの感情は
その都度違いはするんですが
側にいる人には
落ち込んでいるように見えますんでね
世話好きの先輩なんかが心配するわけです
「何か悩みがあるんだった話してごらんよ」
なんて優しく声を掛けてくれたりするわけですが
「別に落ち込んでなんかいませんよ
全然平気ですから・・・」
こんな風に言いながら
そっとしておいて下さいな
なんて思うわけです
いやね
嫌な思い出を何度も思い出すということを
繰り返しているうちに
ひとつ気が付いたことがあるんです
それは
頭から離れないような思い出というのは
人に詳しく話したりして記憶を鮮明にし直すのは
良くないということなんです
もともと
私達の記憶というのは
不思議なんですが・・・
思い出す度に
記憶を少しずつ書き換えているんですね
どんなに辛い思い出でしてもね
少しずつ思い出す光景が変わってきましてね
思い出しても耐えられるとでも言いますか
平気になってくるんですね
ですから
何度も思い出しては
辛い思い出を少しずつ換えつつあるのに
わざわざ人に話して
辛い記憶を新たにインプットし直す
なんてしない方が良いに決まっているんですね
それに
話した相手から
「大丈夫だよ、頑張れ」なんて
陳腐な励ましの言葉を言われちゃったりすると
折角、気にかけてくれた相手の方を
逆に、恨むことになり兼ねませんからね
やはり
昔から言われているように
心の傷は時がゆっくりと癒してくれる
そんな気がするんですよね
ですから
辛くて悲しい思い出っていうのは
いきなり忘れようとするんじゃなく
時間を掛けましてね
何度も何度も思い出しては辛い思いを繰り返しながら
少しずつ心が癒されてゆくのを自分で感じることが
大切なんじゃないかなって思うんですよね