「本田宗一郎は言っていますよね
会社は自分の可能性を試すところだってね
だから、不本意な仕事を任されたとしても
ウジウジと文句なんか言っていないで
プロとしてやり遂げてやるって
覚悟すべきじゃないんですか?」
ハードルの高い仕事を任されて途方に暮れ
会社の文句ばっかり言っている若い社員達に
ちょっとカチンときましてね
こんなことをみんなの前で言ってしまったんです
・・・立場をわきまえずにです
実は
このときの自分は営業マンという立場でして
若い社員というのはお客様だったんです
さらに
その若い社員というのは
ホンダの研究所の社員だったんですね
いま、考えてみますと
自分も若かったですし
社員のみなさんも賢い方ばかりでしたから
怒らずに話を聞いてくれたんでしょうね
若いというのは無鉄砲ですからね
本当に平気で無茶をしますよね
いま思い出しても冷や汗もんですわ
・・・でね
この話を聞き終わった若い社員の皆さんは
その後、どうされたか気になりますでしょう?
もしかしたら
あまりにも失礼な話なんで
出入り禁止になったんじゃないか?って
思いますでしょう
でもね
実際には、全く逆の結果だったんです
話をしているとき、皆さんの顔が一瞬
「ハッ!」ってされたのが分かったんですね
そして
こんなことを、おっしゃったんです
「分からないことや、困ったことがあったときは
あなたに相談しますから対応して下さい」ってね
営業冥利に尽きますでしょう!
いやね
このときの経験が
その後の自分を大きく変えたんですよ
特に
敵意に満ちた相手先に乗り込んで行くとき
その相手をどうやって味方につけるかという
手に汗を握るような状況をクリアするときの
決定的なヒントになったんですね
そのヒントとは
何かを語るときは
相手の立場に合わせて
最適だと思う比喩を用いて話をすること
これなんですね
具体的には
相手に分かり易い著名人を例に挙げて
自分の考えを、その著名人の言葉として
引用することなんですね
・・・効果ありますよ
ただ
引用する素材は
ビジネスの世界に限らず
芸術や文学、歴史など多彩であるべきですから
素材を仕入れる努力は惜しじゃなりませんぞぃ