2017年4月3日月曜日

若気の至り

人生の転機というのは
予期しないときにやって来るもんですよね

社会人になってから
3年が過ぎた頃の話です

年の離れた上司や先輩とは
仕事の面ではいろんな話が
出来るようにはなったんですけど

雑談となりますと
何を話したらいいのか分からなくって
積極的に絡むことを避けていたんですね

あるとき
ちょっと飲んで帰るかっていうことになって
10人くらいで居酒屋に入ったことがあるんです

そのメンバーに
同僚はもちろん
先輩もいれば、上司もいるし
役員までいたんですね

何となくやばい感じがしますでしょう・・・

最初の頃は良かったんです
最初のうちは仕事の話でしたからね

「みんな頑張ってるなぁ」なんて
盛り上がっていたんですね

ところが
鮎の塩焼きが出てきたとき
事件が起こったんです

当時
「365日のうち364日は飲んでいる」と
豪語するくらい
毎日、ネオン街を泳いでいましたので

鮎の塩焼きが出てきたとき
当たり前のように箸を使って骨抜きをし
黙って食べ始めたんです

それを見ていた同僚たちが
「すげぇ!それどうやるのか教えて!」
なんてことになって盛り上がったんですね

それが
日頃から生意気な私に頭に来ていた上司の
怒りの導火線に火を付けちゃったみたいでしてね

「キミは、ろくに知りもしないのに
 偉そうにウンチクを語る癖がある
 それを直さなきゃ、いい仕事は出来ない」

とみんなの前で怒鳴ったんですな

怒鳴った上司を見ましたら
顔を真っ赤にして私を睨みつけているんです

場が凍るというのは
あの時のことをいうんでしょうね
みんなが息を飲んで「シーン」ってなったんですね

そのとき、役員の方が
「ハハハ、キミはウンチクマニアなのか
 どれどれ、骨の抜き方を教えてくれよ」

と場を繕っていただけましたんでね
上司を殴りつけるなんて事件には
ならずに済んだんだわけですが・・・

私としても
そこに至るまでに
いろいろあったことを反省しましてね

その事件を切っ掛けに
飲み歩くのをピタッと止めたんです

そして
上司からガタガタ言われないように
知識レベルを上げるべく
それまで飲み歩いていた時間とお金を
全て読書に振り向けるようにしたんですね

私にとっては
その後の人生を大きく変える大事件と
なったわけです

・・・と言っても
多分、怒鳴った上司の方は
何も覚えておられないでしょうけどね

思いますに
人生の転機なんてもんは
日常生活のちょっとしたことの中で
起こるもんだって改めて思いますね

転機のチャンスは逃しちゃダメですよね

ただね
この歳になっても
当時のことを振り返りますと
ちょっと胃が痛むんですわ


・・・若気の至りでした