2012年10月30日火曜日

銀行を知る


事業再生においては
銀行というものを知っておくことは大切なことになりす。

銀行を理解するには 3つのポイントを押さえる必要があります。
①自己資本率 ②不良債権比率 ③業務利益の3つです。

①自己資本率
貸出などの総資産に対する自己資本の割合のことで
10%以上が健全であり
8%以上でないと国際業務の取引ができませんし
4%以上でないと国内業務の取引が出来ないことになっています。

自己資本比率を上げるには
分母にあたる総資産を減らすか
分子の自己資本を増強することになるのです。

②不良債権比率
総貸出に対する不良債権の割合のことで
4%以下が健全であると見なされるのです。

不良債権比率を下げるには 総貸出を増やすか
不良債権を減らせば良いということになりますが
自己資本比率の関係から
総貸出を増やし続けることは出来ないことになります。

従って 銀行は不良債権比率を改善させる為に
不良債権を減らすことに躍起になるのです。
不良債権をサービサーに売る背景というのは
こうした事情があるわけです。

③業務利益
銀行本来の業務から得られた利益というのは
黒字と赤字では当然対応が違ってきます。

赤字の銀行であって
さらに不良債権の比率が高い銀行というのは
自分の身を守るのが精一杯であり
お客からの追加融資を受けるなんていうことはまず無理で
融資の書き換えの交渉も なかなか簡単に進むことはないと
思った方が良いと思います。

結局 銀行が融資先を評価するように
我々も銀行をしっかりと評価した上で
付き合う銀行を選定しなければならないということですね。

自己資本比率や不良債権比率が高い銀行というのは
経営の再編の可能性が高く
別の銀行との合併なんていうことが起こるわけです。

付き合っている銀行が
合併などしますと役員が入れ替わってしまうものですから
融資の考え方も大きく変わることが多いようです。

ある日 新しい担当が挨拶にくると同時に
「御社には もうこれ以上の追加融資は出来ませんし
 書き換えも出来ないことになりました。
 それに伴って 手形帳をお返し下さい」なんて
言ってくるわけです。

銀行との付き合いは
ビジネスと申し上げる理由はここにあります。
状況が変われば 契約条文に関わらず
平気で自己保身の為の行動を起こすものだということです。

銀行の再編は 銀行のルールが
大きく変わることを意味しますが
これは 我々が事業の再生を踏み切るときと一緒だということです。

良く頭に入れておきましょう。