私は人前で話すのが本当に苦手でして
社会人になったばかりの頃
本当に苦労しました
まず 電話が取れない
電話を取っても 相手が何を言っているのか理解出来ない
電話で話をしているにも係わらず 言葉に詰まって沈黙してしまう
こんな状態ですから 直接お会いして話をするなんざ
もう地獄でしたわな~
なぜ ここまで 苦手意識が強かったかと申しますと
実は日本の教育制度にドップリ浸かった勉強を続けてきた結果だったんですね
そう 学校の授業は 知識をインプットすることが優先され
問題を与えられた時 はじめてその知識が役に立つような
勉強方法を強要されていましたから
勉強したことを日常生活で使うことってなかったんですよね
食卓の場で
いきなり 三角関数やエントロピー エンタルピーなんていうことを
言ってみたところで 相手の方は驚かれるばかりですわな
そんな状態で社会に出てしまったもんですから
社会人になったばかりの頃は 本当に悩んだもんです
でね
こんな私を救ってくれたのが
実は 落語だったんです
落語を聞くことによって 心が和みましたという話ではなくて
落語家さんの本題を始められる前に さらっと今日のお客さんの
ノリの良さを試す あの まくらの巧みさに惚れ込んだんです
落語家さんは
寄席でお客さんの空気を感じながら話すために
まくらを大切にされるようなんですが
うまくなるために 三題噺ということを良くやっているそうなんですね
全くつながりのない お題を使って ひとつのストーリーを作りあげる
そんなことをやって 芸を磨くんだそうです
いやぁ~ね
この話を聞きましてね
「そうだ」って思ったわけです
おれも これで勉強しようってね
落語のカセットテープを買い
その後はCDになりましたが
毎日 何度も何度も聞いているうちに
情報という奴は 人に伝えるつもりでインプットすると
生きた情報となって頭に飛び込んでくるんだっていうことに
気が付きましてね
それからというもの
新聞もTVもラジオも日常生活の出来事も
みんなネタにならないかなって見るようになりましてね
いつの間にか 人前で話すネタには困らなくなり
気持ちが楽になったんでしょうかね
人と話すことの恐怖感もぬぐい去ることが出来たんです
いまの人前で明るく振る舞える私があるのは
落語のお陰っていうわけです